NHK:発達障害者へのアドバイスは『逃げる』についての感想。

こんにちは。

インテリアコーディネーターの稲山聖子です。

息子たちの小学校の授業参観へ行ってきました。

次男の『じゃがいも観察カード』なるものをみると、
『じゃがいもは生えずに、雑草が生えていました。』
という文章と雑草の絵が描いてありました。

キミらしいなぁ~と笑ってしまった・・・。

本人はふざけている訳でも投げやりになっている訳でもなく、
素直に一生懸命に観察した事実を書いている。

大人になって、キミのそういう所を素敵だ!と
言ってくれる人たちに囲まれて生きて欲しいと思う。

あと、探求心の強い我が息子たちは、お友達から
物知り博士としてちょっとした尊敬を集めていて、
親バカながら嬉しかったです。

 

授業参観が終わり、
一人帰宅して自宅でTVを観ながら昼食を取っていると、
NHKの『きょうの健康ーあの人の健康法』という番組がやっていて、
今回のゲストは小説家の市川拓司さん。
「いま、会いにゆきます」という小説を書いた方なのだそうですが、
残念ながら私は読んだことがなくて・・・。

で、彼の健康法というのが、『逃げる』だそうで、
本人の中では、『逃げる』という言葉はピンとこないけど、
普通の人たちからすれば、
『逃げる』という表現になってしまうのでしょう
という事でした。

どういう事かといいますと、
市川さんは、大きい会社に就職したけれど、
沢山の暗黙のルールの中に身を置いて生活することは自分には不向きだ!
と言ってすぐに会社を辞めてしまい、次は少人数の会社に就職しますが、
そこも、自分の能力に向かないと悟り辞めてしまいます。
最後に行きついたのが、小説家という職業でした。

市川さんは、
「次々と会社を辞めてしまった事を、周りは『逃げている』と言いますが、
その表現はしっくりこないんですよ。僕は『逃げている』つもりはなく、
自分の身の丈にあった場所に身を置いて生きているだけなんです。」と
話していました。
そして、
それが『逃げている』という事であれば、
自分を守り、能力を発揮するには『逃げる』ことが大事だと。
あのまま無理して大きい会社に勤め続けていたら、
今の小説家としての自分はなかったのだからと。

 

市川さんはきちんとした診断は受けたことが無いけれど、
医師から発達障害の特徴が見られると指摘されたそうで、
発達障害の本を読み漁ると、
なるほど自分に当てはまることが沢山書いてある!
と確信したそうです。
でも、指摘されるまでは、
自分か変わっているとは少しも思わなかったそうですが、
小学生の頃のエピソードを聞くと、
やっぱり変わっているな~と思いました。

最近はよく発達障害という言葉を耳にします。
ちょっとしたブームのようにも感じます。
自分の子どもが手がかかるから、発達障害だと決めつけたり、
逆に、おそらく支援が必要ではないのかな?と見受けられる子の親が、
頑なに受診を拒んだり、発達障害という診断に落ち込んだり・・・
なんだか、発達障害という言葉やイメージだけが一人歩きしているな~と
感じることもしばしばあります。

しかも、そのイメージはマイナスなものばかりです。

発達障害は、知的能力に問題がないけれど、特定分野の苦手があって、
その苦手はなかなか努力だけでは改善できないものです。

その逆に、他の人にはまねできない凄い能力があることも多いです。

出来る事と出来ない事の差が大きすぎて凸凹になるので、
発達障害ではなく凸凹さんと呼ぶ人もいます。
その苦手分野をフォローして、ストレスをいかに減らせるか、
得意な分野をどれだけ伸ばして、いかに職業につなげていけるか
が支援のカギだと思います。

だから、市川さんのように『逃げる』ことを
『身の丈にあった場所に身を置く』と捉えて、
『逃げる』ことがマイナスではないという事を
周りの方が学ばなければいけないと思います。

当たり前だと思っていることが当たり前ではないと、
価値観や常識や能力はもっともっと多様なんだと
私たちが学ばなければいけないんですよね。

 

私たちは、発達障害をもつ人に手を差し伸べなければならない
弱い存在だと勘違いしている所があると思いますが、
それはおこがましいと思います。
苦手な部分がある以上、寛容である必要はあります。
でも、それは弱い存在に対する慈悲ではありません。
彼らの、素晴らしい能力を引き出すための後押しなのです。

私は、彼らの超人的な能力をとても羨ましく思います。

彼らは、苦手分野を少しでも減らす努力が必要でしょうが、
私は、自分のちょっと得意な分野を必死で、
超人的能力を持つ人たちに近づけられるように努力しなければいけないんです。

結局、程度や分野は違えど、みんな自分の苦手と戦って、
他人と渡り合っていける能力を伸ばさなければいけないんですね。

苦手と戦っている人ー
困ったに立ち向かっている人ー
スキルアップに心血注いでいる人ー

みんなガンバレー

私もガンバレー
・・・PCもパースも頑張ろう・・・ガンバレワタシ・・

今日は、NHKさんを観て、真面目に感想を書いてみました。

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