こんにちは。空間デザイナー/インテリアコーディネーターの稲山聖子です。
今回は、N邸のコーディネート例のご紹介です。
N邸は、新築時の間取りから内装仕上げ材、水回りの設備機器、カーテン、家具、照明に至るまで奥様と一緒に選定していきました。
【リビング】
イタリア家具が好きな奥様。ソファもTVボードもイタリア製の物をチョイス。
イエローのソファと合うように縦長の細い窓には、同じ色合いのピーコックシェードを取り付けました。
(細長い窓にはピーコックシェードはよく合いうのでお勧めです!生地や柄によっては、エレガントにもモダンにもなります!)
TVボードの重い色だけが浮かないように、センターラグとテーブルランナーも同系色の落ち着いた色にし、クッションもソファに近い色とカーペットに近い色の両方を取り入れて、空間全体の統一感を出しました。
また、カーペットのピンクの花柄に合わせて、窓際の小物を揃えてみました。
どうでしょうか?
ダークカラーを取り入れることで、エレガントな雰囲気だけでなく、落ち着いたカッコイイ感じになったのではないでしょうか?リビングは家族全員が使うので、男性目線でも過ごしやすい場所にしたいですよね^^
【ダイニング】
こちらも奥様の好きなイタリア製のダイニングテーブル・チェアセット。
この雰囲気に合わせてシャンデリアをチョイス。
同じシャンデリアが無く、しかも天井が斜めになっているので、あえて天井の低い方は小ぶりのシャンデリアをつけました。違うシャンデリアを並べて置いて、チグハグにならないように選ぶのが大変でしたよ。(沖縄では、インテリアショップも少なくて、現物を見ながら選べる選択肢が少なくて大変です(涙))
また、ダイニングの窓際に坪庭を見ながら珈琲が飲めるスペースを設置。
コチラは、奥様手持ちのモリシゲのテーブル・チェアセット。
日本のブランドですが、イタリアンダイニング家具の傍に置いても馴染みます。ダイニングテーブル・チェアとは高さが異なって目線や座り心地が違うので、同じ空間にあってもガチャガチャになりません。
(椅子が多いと居心地の良い空間になるそうですよ!関連記事はコチラ→『心地の良い家には椅子が多い?』
【和の書斎】
コチラの和の書斎のテーマは、『和と洋の融合』です。
障子に北欧柄のファブリックをカーテンに見立ててかけてます(開閉はしないので、あくまでも飾り)。レースの透け感が障子をお洒落に演出してくれています。『和と洋の融合』がテーマなので、レースを結ぶのに軽い透け感のある兵児帯を用いました。
さらに、サイドテーブルや床にも北欧柄のファブリックを用いてます。和×北欧テイストは相性がいいんです。
こちらのお部屋のもう一つの見どころは、『色』です。
イエロー × ブルー × オレンジ
で全てが構成されています。
コーディネートする時には、小物一つ一つの色合いが全体に及ぼす影響も考慮します。
あとは、色数が少ない方がいい!とかもっとカラフルな方がいい!とかは、お客様の好みに寄りますが・・・
【洋の書斎】
コチラの書斎は、カラフル&アンティークな物が好きなご主人の書斎です。
ラグと棚上のピンクとグリーンのボックスはご主人チョイス。
テーブルランプとアンティーク風なCDプレーヤーもご主人チョイス。
窓周りも元気が出るカラーがいい!との事でしたので(なかなか攻めますよね(笑))、ピンク・ブラウン・パープルカラーの調光ロールスクリーンはいかがでしょうか?!と私も攻めましたよ^^
こちらも多色使いのようですが、この部屋も基本的には
ピンク×グリーン×ブラウン
で統一されています。
【キッチン】
コチラは、キッチンの食器棚です。
造作家具なので、隙間もなくピッタリ収まります。
棚の形状や引き出しの深さに至るまで、職人さんと細かい点まで打ち合わせたので、使い勝手の良いものとなっています。
そして、せっかくフルオーダーで作るのだから、棚の色もなかなか市販品にない色にしたい!とご要望がありました。そこで、システムキッチン(手前に見える渋いピンク)に合わせて、落ち着いた深いパープル系の色にしました。(写真では濃く映っていますが、実際はもう少し薄いです。)
色も少しまだら模様が入っているので、床のテラコッタタイルの色むらとうまくマッチしました。実は、システムキッチンのピンクも少しマダラ模様です。
勇気のいるカラーチョイスでしたが、キッチン全体を引き締め、奥様のお気に入りになっています。
家具!特に食器棚!!は、防災面からも機能面からも造作をお勧めします!!
毎日、楽しく♪キッチンに立ちたいですよね^^
新築時は、決めなければならない事が沢山あってたいへーーーーん!!
そういう時こそインテリアコーディネーターの出番です!!
情報を絞り込み、部屋全体がまとまるように提案します。
どうぞ、お気軽にご相談下さいませ。